【株式投資】楽天証券の「マーケットスピード2」とSBI証券の「HYPER SBI 2」の違いについて

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筆者は、以前から楽天証券をメインに株式の取引を行っていました。

しかし、最近になって、SBI証券も使うようになりました。使ってみた感想として、楽天証券SBI証券の異なる点について書いています。

これから株式投資を始める人が、楽天とSBIどっちがいいのかな?と思うようでしたら、参考にして頂ければと思います。

これから先も使い続けていく上で、新たな発見があれば、記事を追加していこうと思っています。

一部、私の個人的な見解と見られるかもしれませんが、そこはご了承頂ければと思います。

またここで記載している内容は、PCでの取引を行う場合のSBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」の違いについてです。アプリでの違いではないので、予めご了承下さい。

1、SBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」どっちのツールが使い勝手が良いのか

忖度無しで、はっきりいいます。

SBI証券の「HYPER SBI 2」が最高です。

私は、一昨年から「マーケットスピード2」をずっと使い続けていました

その為、正直、「 SBI 2」を最初に使い始めた時は、かなり抵抗がありました

見た目もボタン配置も全く違うので、最初は、「SBI 2」で取引をするのには、一苦労でした。

しかし、使い続けている内に、「SBI 2」の方が、様々な面で、「マケスピ2」よりも、はるかに使い勝手が良いという事がわかってきました。

今では、「SBI 2」で全ての取引をしたい位になっています(笑)。

2、SBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」の異なる点について。「HYPER SBI 2」の優れている点

ここから、順に「SBI 2」と「マケスピ2」の異なる点について、記載していきます。

基本的な取引自体は、どちらも一緒ですので、どちらを使っても、取引自体に問題はありません。

しかし、画面構成や見方、1つ1つの操作性といった細かい部分を見ると、「SBI 2」>「マケスピ2」というのが見えてきます。その点は以下の内容となります。

①、SBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」の画面構成について

画面構成が大きく違います。

楽天証券「マケスピ2」は、メイン画面が結構大きく、文字も大きいため、モニター画面をかなり広く取ります。※文字サイズは変更可能です。

楽天証券「マーケットスピードⅡ」
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)

SBI証券「SBI 2」は、メインとなるツールバーが1つだけしかなく、文字サイズも小さい為、ほとんどモニター画面をとりません。

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)

その為、「SBI 2」の取引では、メイン画面だけで取引を行う事が、ほぼ無いです。

私の場合は、板、歩み値、チャート、注文情報の4つの画面を開いて取引を行っています。他の方でも1画面だけで取引をしている人は少ないのではと思います。なぜなら、株式の取引は、この銘柄を買いたいと思った時に買って、あとは待っていれば、上がるという単純なものではないからです。買うタイミングも大事ですし、売るタイミングも大事です

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)

ひたすら積立投資を行っている人であれば、話は別ですが、きちんと取引をしている人であれば、必ず現在の株価やチャート、取引状況を見て、エントリーすべきかどうかを決めるはずですので、1画面取引はありえないと思います。

マケスピ2」の場合、メイン画面が大きく、場所を大きく取ってしまいます。他の画面も開くと、どうしても邪魔くさく感じます。それと文字サイズが最初から割と大きめなので、画面の縮小化にも限界があります。小さくて見ずらいのが嫌という人は、楽天証券の方が良いかもしれません。

ただ、「SBI 2」でも、文字サイズは自由に変更可能ですので、大きい字が好きな人は設定を変えれば済むだけです。

②、SBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」の注文の仕方について

発注の仕方自体は、どちらも変わりはありません。

指値、期間指定、売指値等の設定は、同じ内容になっています。

しかし、「SBI 2」と「マケスピ2」では、発注までにおける画面構成に大きな違いがあります。

発注画面が最小限にまとまっている

SBI 2」では、発注画面は、必要最低限だけの入力と、小さくまとまっており、注文完了までの時間が少なくて済みます。

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)

一方で、「マケスピ2」では、発注画面が大きく出るのと、設定をしないといけない項目が多く、注文完了までSBI2に比べ、手間がかかります。

楽天証券「マーケットスピードⅡ」
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)

日付の設定が、「SBI 2」では、1つにまとまっているのに対し、「マケスピ2」では、2か所に分かれていたり、売り時のセット注文選択が入っていたりと、構成がすっきりしていないです。※売り注文は後からセットができますので、買い注文時にセットする必要があるのは、デイトレード時位かと。

「SBI 2」でも、セット注文用画面も用意されている為、用途に応じて、注文方法を分けられる形になっています。私の場合は、セット注文はあまり利用しない為、前述の注文方式がとても簡略化されていて使い易いです。

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)

また、注文時のダイアログボックス画面が大きいと、私は、しばしば、楽天証券を使っていて、取引画面をキャンセルして、チャート画面を再確認してから、再度発注を行うという作業を何度か行ったことがあります。面倒だなと思っていましたが、それが、「SBI 2」では見事に解決されていました。

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)
楽天証券「マーケットスピードⅡ」
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)
取引パスワードの設定がとても簡単

また、「SBI 2」では取引パスワードの設定がとても簡単になっていますし、ユーザーの使いやすさも追求されています。詳細は下記のリンクをご確認下さい

「PTS」取引が容易

加えて、「SBI2」では、個別銘柄情報画面に「東証」と「PTS」の情報切り替えボタンがあります。この切替で、簡単に東証とPTSの取引状態を確認する事が可能になっています。

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)
SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)

一方で楽天証券では、注文画面を開かないと、「PTS」の切り替えがなく、かつ情報は表示されないです。その為、アプリかHPにてPTSの取引情報を確認しないといけないです。

個別銘柄の画面では、PTSの切り替えが出来ない。

楽天証券「マーケットスピードⅡ
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)

注文画面では切り替えができるが、状況が確認が出来ない。

楽天証券「マーケットスピードⅡ
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)
楽天証券「マーケットスピードⅡ
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)

③、SBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」の注文変更について

その日、発注した注文内容が約定されなかった場合、翌日には、指値を変えて注文したりという事は、よくあることだと思います。

その場合の2つのツールの違いを見てみましょう。

「マケスピ2」の場合、注文一覧の「訂正(赤枠)」ボタンをクリック

楽天証券「マーケットスピードⅡ」
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)

注文変更のダイアログボックスが表示されて、注文の変更を行った上で、確認を押して変更が可能となります。

楽天証券「マーケットスピードⅡ」
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)

SBI 2」の場合、注文一覧の画面上から、訂正が可能となります。

現在の金額と変更先の金額を確かめながら、「訂正の箇所(赤枠)」に変更金額を入力し、「注文訂正(赤枠)」をクリック

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)

注文変更内容の確認画面が出るので、問題なければ、「注文訂正(赤枠)」をクリックで完了です。

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)
POINT

加えて、「SBI 2」の方は、まとめて複数の注文の変更を一気に変更できる仕様になっています。マケスピ2では1つ1つの銘柄毎に設定し直さなくてはいけないのですが、「SBI 2」は、その手間を省いてもらえます。

「マケスピ2」の方が、変更画面が出る分、一手間がかかるというのがわかると思います。

④、SBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」の保有株式のチェックについて

現在、保有している株式のチェックは非常に大事です。

この画面の項目の配置においても、「SBI2」の方が見やすいと、私は思います。

SBI 2」では、デフォルトで「取得単価」「現在値」「評価損益」の順に並んでおり、一目で損益と現在値がわかります。

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)

一方で、「マケスピ2」では、「取得単価」と「評価損益」はあるのですが、「現在値」表示がありません。※設定からも加える事ができません(そもそもない笑)

楽天証券「マーケットスピードⅡ」
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)

しかし、「マケスピ2」では、「配当利回り」の確認が出来る様になっています。

他方、「SBI 2」では「配当月」が出るようになっています。

私的には、どちらも表示できるようにしてほしい所ですね。

⑤、SBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」の

3、SBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」の異なる点について。「マーケットスピード2」の優れている点

前述までの記事を読んでしまうと、「マケスピ2」なんて使う意味が無いんじゃないか。「SBI 2」だけ使っておけばいいと思うかもしれませんが、実はそうではないです。

マケスピ2」にも良い面はあります

ここからは、「SBI 2」よりも「マケスピ2」の方が優れている点について、書いていきます。

①、楽天証券「マーケットスピード2」では、注文方式において、アルゴリズム取引に優れている

POINT

マケスピ2」では、注文方式にアルゴリズム取引が多く採用されています。私はあまり使ったことが無いですが、おそらく大量に発注を行う方には、必須のアイテムになるのではないかと思います。

大口が使いそうな発注方式(アイスバーグ注文)や指定レートで発注する(スナイパー注文)といった玄人向けの発注システムがデフォルトで入っています。

楽天証券「マーケットスピードⅡ」
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)

「SBI 2」では、アルゴリズム取引としては、「OCO、IFD、IFDOCO」注文しか入っていないです。

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)

極めつけは楽天証券では、RSSシステムを無料で利用することが出来ます。ユーザー独自仕様のアルゴリズム取引が可能となっています(RSSについては、後述しています)。

②、楽天証券「マーケットスピード2」では、「武蔵(板情報)」において、ロウソク足とレート毎の出来高を確認する事が可能

板情報の画面でも「マケスピ2」が勝っていると私は思います。

SBI 2」でも、「歩み値」「全板」「注文」と一通りの内容は揃っていて、特に問題はないです。

SBI証券「HYPER SBI2」
(SBI証券「HYPER SBI2」より)

マケスピ2」では、さらに「ロウソク足(赤枠)」「レート毎の出来高(赤枠)」が見れるようになっています(※歩み値は別窓で開く事になります)

楽天証券「マーケットスピードⅡ」
(楽天証券「マーケットスピードⅡ」より)

株式投資では情報が何より大事です。

スイングトレードであれば、それほど気にしないデータですが、デイトレードであれば、どこのレートでどれだけ買われたのか、または売られたのかは非常に重要な指標です。そのデータで、買い溜まりや売り崩しが起こる場所を探る事ができると思います。

③、楽天証券「マーケットスピード2」では、チャートのトレンド方向を見定めるテクニカル指標がある

ここまで読んでくれた方に、私のトレード手法の1つを教えます。あくまで、私の手法なので、ご利用するかどうかはご自身の判断でお願い致します。本当は教えたくない...

POINT

楽天証券には、「回帰トレンド」と言われるテクニカル指標が入っています。これはSBI証券では入っていません。

この回帰トレンドをチャートに入れると、今のトレンド方向が上なのか下なのかを、チャート上に表示してくれる便利なテクニカル指標です。

下記画像のトレンドラインが5本斜めに入っていると思います。このライン内にトレンドが移動している事を示しています。

私も最初は半信半疑で使っていたのですが、割とこれが、トレンドの方向性を見ると当たっていたりするので、凄く重宝しています。完全に当たっているわけではないので、そこは判断して下さい。

この回帰トレンドの上下の線のあたりが天井と底になっており、今の値動きの天井と底を容易に見極めることができるようになります。(※買い待ちポイントと売り想定ポイントを見極めるツールとして使っています。コソコソ)

トレンドラインをわざわざ引く必要もないし、素人の私には、どこで結べばいいのかわからないので、この回帰トレンドは非常に役に立っています。

設定は、「チャート」→「テクニカル」→「トレンド」→「回帰トレンド」にチェック。(ナイショでお願いします

④、楽天証券では、楽天RSSというエクセルを使った完全にユーザー独自のツールの開発ができるシステムが用意されている

楽天証券を使う最大の理由は、これと行っても過言ではないでしょう。

「マーケットスピードⅡRSS」というエクセルに組み込み可能なアドイン機能を、「なんと!無料」で利用可能となっているのです。

この機能がどれほど凄いことなのかというと、リアルタイムでデータを取得しながら、自身が作った独自アルゴリズムで自動取引ができるシステムです(エクセルの知識とマクロの知識が必要になりますが、それほど難しい内容ではないです)

POINT

このシステムは、楽天証券でしか提供されていないです。

私が、この「マーケットスピードⅡRSS」を使って、「日毎データ」をとったものが、データ置き場にて確認ができますので、興味のある方は、下記リンクよりご確認下さい。

4、【結論】SBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」どっちのツールを使ったほうが良いのか

私見になりますので、最終判断はご自身にて決断願います。

単純に取引だけを行うだけなら、SBI証券「HYPER SBI 2」の方が圧倒的に使いやすいです。

ですので、プログラム取引やアルゴリズム取引を行わずに、指値取引やOCO取引のみで良いのであれば、SBI証券だけで十分だと思います。

一方で、日毎の銘柄データがほしいとか、独自プログラムで取引をしたい、データ分析をしたいという方は、楽天証券「マーケットスピード2」を利用することをオススメします。

詳細データの分析がしたいとか、MACDのゴールデンクロスでの買い、デッドクロスでの売りのプログラム取引をしたいという方は、楽天証券を使わないと、他の証券会社では対応できなしです。

POINT

私は、SBI証券、楽天証券のどちらのツールも利用していますし、どちらでも取引をしています。それぞれに良い面、悪い面がありますので、双方の良い面だけを使って、自分の取引をより快適にできるようにしています。

以上が、SBI証券「HYPER SBI 2」と楽天証券「マーケットスピード2」の違いになります。参考になれば幸いです。

株式投資を基本から勉強したい方へ

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