低位株って、買った方が良いの?

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資金の少ない人は、どうしても低位株に目が行ってしまいがちですよね。私も株を始めた時は(と、いってもまだ1年も経っていないのですが…笑)、ひたすら安株を探して、これはどうだろう?あれはどうだろうとやっていました。

結論を先に書きますね。低位株投資は有りです。

だって、テンバガーとか言われている銘柄だって、元はと言えば、数百円/株から始まった銘柄だって、たくさんあるんです。それが、10倍になったら、すごい事ですよね。

但し、注意点があります。低位株なら何でもいいわけではないです。やはり株式の購入にあたっては、ある程度、しっかりと見定めて購入しないと、これ以上、下がらないだろうと思って買ったのに、さらに落ちるという事はよくあります。

なので、この先は、株式購入時に私が、ここを見ているという点をお話ししていきたいと思います。あくまで私見ですので、最終的なご判断はご自身の判断でお願い致します。

これからご紹介する数値は、スクリーニングでも利用できますので、参考になれば幸いです。

株式購入時はここをしっかりチェックしよう

EPS(1株当たりの利益)は必須

おそらくどんな投資家に聞いても、これは外せないと言われると思います。EPS(イーピーエス)=純利益÷発行株式数によって算出される値です。なぜ、この数値が重要かというと、これが株式の価値の基本を決めているといっても過言ではない数値だからです。

これは文字通り、1株当たりの純利益の金額となるわけですが、これが皆さんが今持っている、あるいはこれから買おうとしている、株式の価値を示す基準値となります。株探においては、下記画像の位置に掲載されています。

EPS
EPS

EPSは今回の決算で、株式に換算した場合、どのくらいの価値になるのかを示す事になります。企業が多くの利益を出せば、その企業は当然価値が上がる事になります。しかし、発行株式数が多ければ、その価値は分散されて、1株の価値は下がる事になります。その為、利益額を発行株式数で割る事で、1株の価値を算出しているわけです。このEPSが、年々上がっていれば、徐々に企業利益が向上している事を示していると言えます。逆にEPSが年々下がっているなら、株式の価値が下がってきている為、株価下落につながる恐れがあると判断できる訳です。EPSは株価の基準となる値ですが、EPS=株価ではないので、注意。企業の業種やその他の価値を、EPSに掛算して、株価として反映されているとみるべきものです。私は、概ね、このEPSに10倍をかけた値よりも低い株価を割安な株式と判断しています(※業種によって若干異なるケースもありますし、あくまで目安です。情報・通信業では非常に高株価のものも存在しています)。株式の購入判断ではまず第一に、このEPSの数値を必ず確認しています。

経常利益、包括利益、最終利益、利益剰余金

会社が赤字なのか、黒字なのかを真っ先に知る数値となります。これらの数値がプラスである事が絶対といっても過言ではありません。特に利益剰余金は会社に貯めている貯金のようなもので、これがマイナスになっているという事は、「債務超過」と呼ばれ、貯金がなく、借金で会社を回しているような状態になるでしょうか、非常にまずい状態です。こちらも年々、増加している状態が株価上昇につながる鍵です。

自己資本比率

企業の健全性を示す値となります。自己資本比率=自己資本÷総資本で算出されます。なぜこの数値が高い程、良いかというと、自己資本は自己が保有する資本であり、そうでないものは他人資本=借入(負債)を表します。よって、この数値が高いという事は、総資本に占める自己所有の資産がたくさんあるとなり、自由に使える資産が多いとなります。他人資本では負債の為、利子の支払いや返済の義務がある資産となり、多く持っている事は企業にとって負荷がかかる事になります。私が、銘柄を判断する時は、自己資本比率が60%以上ある銘柄を優良企業として判断しています。

自己資本比率
自己資本比率
有利子負債比率

企業の安全性を示す値となります。 有利子負債比率 =有利子負債÷自己資本で算出されます。有利子負債は利子を支払う必要のある負債となります。この額が多いという事は、返済する利子が多くなることを意味する為、毎年、企業が出した売上を下げてしまう為、利益を圧迫する事になります。もし、利益がでなければ、損失+利子の支払いによって、負債額が一気に膨らむ事となってしまいます。この値は少ない方がより安全と言えます。 私は、有利子負債比率が30%以下である銘柄を優良企業として判断しています。

有利子負債比率
有利子負債比率
配当率

あまり意識されない方もいるかと思いますが、配当は意外に大事だと私は思っています。

配当
配当

1つ目は配当がより高い方が、株価の変動が無くても、又は少し株価が下がっても、毎年、一定のお金が自動で入ってくることになる為、投資家にとっては、非常に魅力のある部分だと思っています。まして銀行金利が0.1%もない今の時代において、1%以上も配当が入る株式は、非常に魅力が高いと考えられます。

次に2つ目が、配当率が高いという事は、株式が買い支えられる目安ともなります。配当率は株価の変動によって変化します。株価が下がれば、当然配当率は上がる事になる為、下落時に下げ止まりを考える目安にもなります。配当率5%を超える銘柄は数十銘柄に限られる為、株価下落により配当率が5%に近くなると、投資家による買いが入る可能性があるという事です(あくまで私の仮説ですので、判断はご自身で)。

最後に、3つ目が配当が高いという事は、何より企業が配当を株主に出せるだけの利益を出しているという事につながります(一部、そうではない場合もあります)。配当が高い=業績が良いともとれるわけです。

では、実際に私は配当率をどの程度、意識しているのか、というと、私は配当率については、1%以上ついていれば、良しとしています。「え、配当率、重要」って言っていたのに、なぜ?

それは、多ければ多い程、越したことはありません。しかし、配当率だけに目が行ってしまって、本来の業績が悪いのに、配当が高いから、株式を購入というのは、株価下落を招き、配当で得られるお金よりも、損失が膨らむことがある為、お勧めできません。配当ゼロは除外していますが、1%以上出しているのであれば、毎年の金利として、もらえる金額は出てくる為、投資材料としては問題ないとしています。なぜ配当ゼロは除外なのかというと、IPOしてたの頃は別としても、長期保有するとなった場合、株式保有の魅力が、配当ゼロの場合、株価上昇しかメリットがない為です。つまり、株価が下がった時に、魅力がゼロとなり、握力が無くなり、下落の進行度合いが早いのでは?という所を懸念しているからです。

低位株のメリットはこんな所にもある

損失が限定的という事です。低位株は1000円以下の銘柄になるかと思いますが、株価が下落して損失を出すとしても、1000円までという事です。仮に5000円の株式を購入していたら、最大5000円もの損失を出す事になる。同じ50%の下落率だったとしても、1000円株なら500円ですが、5000円株であれば2500円の損失になる訳です。初心者の頃は、投資資金も少ないですし、大きな損失はかなりの痛手になります。低位株でしっかり株式の知識を付けた上で、高位株にチャレンジする事をお勧めします。

又、同様に高位株になればなる程、値幅制限も大きくなるので、1日辺りでの値動きも激しいものになります。その為、1日での利益も大きいですが、損失も大きくなりがちです。低位株であれば、1日の制限値幅が小さい為、窓開け下落をしても、損失は限定的に抑える事ができます。

いかが、でしたか、これ以外にも細かい部分において、銘柄をチェックする材料はいくらでもあるとは思いますし、人によっては違うという意見もあるかと思います。私の私見ではありますが、銘柄選択のお役に立てれば幸いです。

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