初めに、この考察は、あくまでも私個人の考え方によるものなので、他に買い方があると思う方は無視して頂いて構いません。以前、私の銘柄選択の考え方をこのブログで紹介しましたが、業績が良い銘柄を選んでも、失敗する事があった為、さらに付け加える形での取引方法になります。
以前のブログ内容はこちら
1、全額1点投資をしない
これは最も賛否両論あるのですが、初心者の人程、失敗して大損する事になりがちなので、あえて1番に上げさせていただきました。
株式投資に慣れた熟練の方であれば、必ず上がるだろう株式に1点投資すれば、最も稼げる最効率の投資方法となります。実際、私も億トレーダーの方が1点銘柄投資で一気に大金を稼いでいるのを、YouTubeやブログ等で数多く拝見しました。そして、最初の頃は、私もそのやり方が最善と思い、目指していました。しかし、実際やってみると、銘柄選択で失敗する事がほとんどで、なおかつ大きく掛ける事で大損を被る事になる為、初心者はやらない方が良いと思いました。では、どのように購入すればよいのか?それは、
ズバリ、「打診買いをする」です。
最初は、1株又は100株といった、小さい単位で購入してみる事です。これにより、その後の株価が下がるのか?上がるのか?を見てみる事です。上がると思って買った銘柄が、買ってみたら、途端に下がったとしたら、それは下記のいくつかの理由により下がっている事になります。私もこれは絶対上がると思っていた銘柄が、そうならない事が多々ありました。結論から言えば、絶対上がる銘柄は存在しないと思った方が良いです。上がる可能性が高い銘柄を選ぶという認識を持った方が良いです。
そもそも銘柄選択を間違っていた。
業績が赤字の銘柄を買った。これは来期の業績予想が赤字になる銘柄も含まれます。例え今が良くても来期の業績が赤字転落予想の会社は、将来性から見て売られる可能性があります。また別の理由として、下降トレンド入りしている銘柄の場合も、業績が良くても、トレンドが下降していると売りが継続して株価が下落していく事があります。特に来期の予想は、四半期毎の決算内容によって、大きく変わる事もある為、年度初めには大幅増収予想だったのが、ふたを開けてみたら、減収となって、株価下落といった事もありえます。
空売りが入っている銘柄を買った
空売りが入っている銘柄はどんなに業績が良くても、株価が下落していきます。大口が株価を下げるように売りを仕掛けているからです。特に信用買いが多く入っている銘柄は、狙われる可能性が高くなります。信用取引比率を確認しましょう。
事故や情報漏洩が起こった
これが、最も避けられない下落要因かと思います。業績はうなぎのぼりでも、突発的に個人情報の漏洩や大きな事故が起こったりすると、株価下落の要因となります。例としては、9501:東京電力の福島原発事故や私の知る直近の銘柄では、6175:ネットマーケティングの「Omiai」アプリの個人情報漏洩ですね。これだけは事前に避ける事ができない要因となります。
2021年5月に同銘柄が提供しているアプリで個人情報の漏洩事故が起こり、それまで順調に利用顧客を伸ばしてきたが、いきなり株価が窓開け下落となった (画像はトレーディングビューより)
経済状況や地合いが悪い
コロナの蔓延による経済の停滞やインフレ、金利上昇、大口の利確といったその他諸々の状況から株価が下落する事も多々あります。こういった状況下では、どこまで下落し、下げ止まるのかもわかりません。そして、初心者の頃は経済事情なんて、ほとんどわかりません。まして株式における金融事情と実生活の事情とは大きく異なる部分もありますので、実生活に影響がないから、株式も大丈夫とは言えません。初心者の株式価値観は株式市場では何の役にも立たないという事を知ると思います。
これらの事を防ぐには、全額一点投資をせずに、まずは打診買いをして、徐々に買い増しをしていく事が大損しない唯一の方法です。また、投資量が多くなったら、欲張らずに、半利確や別セクターへの分散投資をしていきましょう。資金を1点に集中的に投資してしまうと、もしそれがこけた時に、何もできなくなってしまいます。打診買いする事で、もし下落してしまった時に、ナンピンによる平均取得単価の低下や、損切しても損失額を限定する事が出来る為、非常に有効です。また、こまめに資金管理をする事で、株式市場全体の下落時において、他の金融商品への投資に有効活用できるようになる為、初心者の頃は、儲けたい気持ちは凄くあるのですが(私もそうでした)、そこをこらえて少しずつ投資し、必ず余剰資金を残しておく癖をつけると、大損を回避できると思います。
2、高値で買いに行かない
これも大前提ですが、よくやってしまうのが、人気株で、ニュース、ブログ、YouTube等で、宣伝されていて、皆が買っているので、つられて買ってしまうというやつです。特にニュースでやっている情報は既に公然の周知となっている為、既に高値圏と思った方が良いです。ここから買いに入るのは、時遅しです。大口や手慣れた投資家はその前に買っておいて、この機に売り抜けるという手法を取ります。高値で個人投資家に買わせて、大きく上昇し、その後、下落となります。PERの値が適正かどうかを見る事で高値かどうかを判断できると思います。
特に私が失敗したのが、IPO株での高値掴みですね。短期間で物凄い勢いで上昇していく為、まだ上がるだろうと思い、購入した所、そこが高値で、そこから下落という事がありました。ストップ高や急騰銘柄等を見てしまうと、気持ちが高ぶって、つい買いたくなる衝動に駆られてしまいます。衝動買いをせずに、しっかり、自分で買い所を押さえて、購入するという癖をつけましょう。
3、なるべく配当率の良い銘柄を選ぶ
配当金額の多さではなく、配当率(=配当÷現在値)が良いものを選ぶのがお勧めです。理由としては、配当率が良い事で、もしも株価が下がっても、より配当率が上がる為、買い手がつきやすいというメリットが生じます。勿論、業績が良い事が大前提となります。中には業績が下がっていても、配当を上げるといった株主逃避を避ける為の措置をとる会社もありますが、あまり当てになりません。私が過去に失敗した銘柄では9872:北恵です。一方で2914:JT(日本たばこ産業)は配当率の良さ(来期の業績予想も良い)から下げどまりしているのかなと思われる銘柄かと思います。また、現在値が安ければ安い程、資金力の低い株主も買い易い為、下げ止まりしやすいのかなと思っています。
2021年10月の決算において、黒字かつ増配だったのですが、来期の利益が今期よりも低いという見込み予想の為、株価は下落し、配当はついたもののの、株価下落によるマイナス分の方がはるかに多く、損失となってしまいました。(画像はトレーディングビューより)
1800円台まで下落していったものの、この辺りから配当率が6%を超えるようになり、業績も相まって、下げ止まり感が出てきている (画像はトレーディングビューより)
以上が、今まで私が経験した株式投資における大損しない投資方法になります。大損しないのですが、大儲けもできない投資方法かもしれません。まずは、資金を無くさない事が大事だと思いますので、徐々に株式の銘柄選択が上手になったら、投資金額を増やしていくのが良いと思います。また、これ以外にもこれから先、私が気づいた投資方法があれば、随時、書き記していきますので、参考になれば幸いです。
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