FXより株を学んだほうが良い

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FXよりも株式を学んだほうが良いという話。賛否両論あると思いますが、私はFXと株式の両方の取引を行った上でそのメリット/デメリットを私なりに分析・評価した上で株式の方が断然良いと判断しました。以下その理由を述べていきます。

株式がFXよりも優れている点は以下4点です。

配当が良い

株式の配当は少ないものは0円~で全く付かない銘柄があります。しかし2%以上のものが全体の42%を占めており、それらの銘柄をうまく活用すれば、株式で年2%以上の金利を得ることが可能となるわけです。一方でFXの場合はスワップポイントと呼ばれる日毎の金利が得られるシステムがありますが、これはマイナスのものもあり、プラスのものは、はるかに高配当のものがありますが、通貨単位が1000~1万通貨単位である為、仮にTRY/JPYを取引した場合、1ロット購入で13万円かかります(2021年)。そして得られるスワップポイントは40円/日→12000円/年となります。その為、FXの配当は9%とかなりの高配当です。しかし、このスワップポイントの制度はかなり曖昧で、両国間の金利差といっても、FX会社によって異なっており、勝手に決められている部分が多いです。その為、高配当と思って高ロットをかけていたのに、いつの間にかマイナススワップで元金すら減っていく事となったり、そもそもスワップが高い通貨ペアは為替変動が大きく。スワップのプラス分をあっという間に為替で飛ばしてしまう事がほとんどです。それに比べ、企業配当は業績赤字で0円になる事はあっても、マイナスになる事はありません。株式で一番気を付けなければいけないのは、企業が倒産したり、上場規則に反する事をして、上場廃止になる事です。上場廃止になってしまうと、持っていた株式が紙くずとなってしまうからです。私が独自に株式の配当率を計算した結果はこちらで確認できます。

現物買いが有利

株式でもFXでも売りと買いと両面からの取引が可能ですが、株式とFXでは圧倒的に違う点が1つあります。それは現物買いであれば、上場廃止にならない限り永遠に保有し続けられるという点です。FXは、レバレッジなしの買いであっても、先に挙げたマイナススワップにより元金自体が減るという事が起こりますし、1回の取引量が大きい為、レバレッジをかければ、反対側に動いた時に持ち続けることが困難な状態に陥る事になります。一方で株式は、買いを入れた途端に空売りによる値崩れが発生する事もありますが、空売りは日毎に金利を取られるというデメリットがある為、長期保有をしづらい点があります。その為、いつかは買い戻さなければいけなくなり、一時的に株価が下落したとしても、企業本来の業績が良いのであれば、いつか必ず株価が戻ると言えます。

全取引を統合

FXの取引はFX会社同士の相対取引となっている為、全てのFX会社のチャートが一様に同じにならないという点があります。一方で株式は全取引を一か所でまとめている為、全ての証券会社の取引レートは均一となっています(※PTSは別ですが)。これは何を意味するかというと、FXではチャートの動きがよその会社のチャートと異なっていても、問題がないってことです。まあ、そんな事はないと思いたいですが、昔から言われているのがノミ行為というやつです。実際の取引をしていなくてもわからないわけです。これが株式だと板にどれだけの売買が入っていて、自分が入れた取引がどこで約定された/されるかが一目でわかるようになっています。取引の信頼度で株式の方がより安全性が高いと私は考えています。

株式の方が透明性がある。資産家の方が圧倒的に有利。

上記の内容に被せる形になりますが、FXでは保有資産が大きい方が圧倒的に有利に働きます。取引通貨ペアは株式に比べ、それほど多くない為に、人気のある通貨ペアは限られてきます。その為、メイン取引に集中しやすくなります。その時、仮に個人投資家が10人、ドル円の買いに10万円を入れたとしても、1億円を持つ資産家が売りに1000万円入れられたら、あっという間に買い勢は破綻します。そして、なおかつ、FXでは取引の状況が見えない為、どこでどれだけの取引が入ったのかが全く分からません。自身が入れた取引と反対方向に大口の取引が入った事を確認するすべがないのです。一方で、株式においては歩値というものがあり、買い又は売りにどの程度の取引があったのがわかるようになっています。その点で、買いを入れた後に大口の売りが入ったなら、即損切を出せたりと対応が可能になります。

金融や経済情勢、様々な企業の情報に詳しくなれる

FXでは基本チャートだけを見て、ファンダメンタルといっても経済指標の発表タイミングをチェックする位だと思います。しかし、株式の場合は、企業の決算や業務内容、方向性そして現状の経済情勢や金融事情といった広範囲の情報が絡んできます。そんな沢山見ていられない~って思います。その通りです。全部把握するのは無理です。でも一つ一つゆっくりとでもいいので知っていくとFXなんかよりもはるかに金融事情に詳しくなりますし、何より企業に詳しくなります。大学生であれば、自分が就職しようとしている企業は、業績が上向いているのか、下向いているのか、今どんなことに注力しているのかといった事をより詳しく学べると思います。私は株式をやるようになって、こんな会社/業種があるんだ!とか意外な会社が実は儲かっているんだなとか。様々な発見がありました。1つ例を挙げるなら、皆さん一度はCMで見たことがある「〇、〇、〇前館、スイー、スイー」って言ってるやつです。〇前館の銘柄を見てみると、え、そうなのって思われると思いますよ。私は意外で一瞬「えっ?!」と目を疑いましたね。銘柄や経済の情報を見て知って、「へ~、そうだったんだ」という気づきが得られるのも株式を勉強する楽しさだと思います。

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