株式投資をするとなった場合に、ご自身のライフサイクルに合わせた投資方法を考える事が大事です。脳死でひたすら投資をし続けるという方法は、出来なくはないですが、一応、日経平均チャートと主だった経済ニュース位は見ておく方が良いと思います。
投資方法としては、大きく2つあります。
インデックス株投資と個別株投資です。それぞれの違いについて、解説していきます。
インデックス投資
インデックスとは、何か?という所から解説すると
よく、株式市場のニュースで、日経平均という指数が、経済ニュースやTV等で取り上げられていると思います。
キャスターの方が、「日経平均が○○円上がった、○○円下がったとか、3万円を何年ぶりに更新した」といった文言を聞いた事はないですか?
この日経平均とは、日本市場に上場されている株式の中で、特にメジャーと思われる株式の株価をある一定の割合で取りまとめたもの⇒日本の株式市場の指数という形で、日本の株式市場動向を表しているものなのです。
全ての株式の情報をまとめるのは大変です。その為、一部のメジャー株だけをまとめて指数化したものを日経平均と呼ぶわけです。これによって、上場株式の大体の状況を知る事を目的としています。
その為、日経平均が下がったからと言って全ての株式が下がっているわけではなく、上がったからと言って、全ての株式が必ず上がっているという訳では無いという事です。
このようにインデックスとは、ある特定の株式を取りまとめてセットにしたものと思っていただければ良いです。このセット内容については、それぞれのインデックス株式によって内容が変わってきます。
メリット
様々な株式をセットにしている為、単体の株式が下がったり上がったりする影響をあまり受けません。市場全体として上がっていくと、徐々に上昇していきますし、逆に経済状態が悪く、市場自体が冷え込んでいると、下降していく事になります。
1. 1つ1つの株式を気にしなくて良い
経済状態が良ければ、概ね株価は全体的に上昇していく為、経済状態だけを何となく見ていればよい。という事です。
2. 毎月、少額でも少しづつ積み立て投資ができる。
積み立て金額はいくらでも良く、100円からでも積み立ては可能です。又、証券会社によっては、ポイント積み立てにも対応している為、楽天証券やSBI証券であれば、貯まったポイントを積み立てる事で、元金ゼロからでも積み立て投資が可能です。
デメリット
1. 投資効率が悪い点です。年間の上昇率は米国のS&P500というインデックス株でも7%程度の上昇となります。100万円投資して、年間7万円の利回りです。ただ、タンスに入れていたら、1円にもなりませんので、余剰資金の活用としては、非常に良い方法だと思います。
低リスク=低利回りは投資の基本です。リスクと利回りを天秤にかけて、どの程度リスクを取って、投資をするかが、個々人の投資スタイルの分かれる所です。
インデックス株と対象的なのが個別株投資です。高リスク=高利回りが見込める為、投資家に人気が高いです。
2. 投資時期が悪いと下降トレンドのままで投資損が長く続く事になる
高値から投資を始めてしまうと、下がった時に、それまで投資していた金額全てがマイナスとなってしまいます(非常に重要。後述の「インデックス株の買い時や売り時の考え方」を参照)。
インデックス株投資は必ず経済状況を知っておく事
経済状況を知るというのはどういう事か?
株式投資で多くの方が間違えるのが、「熱がある時に参入して、購入」⇒「買ったら暴落して大損」というシナリオです。
株式投資の格言で、以下の言葉あります。
「株式は皆が恐れている時(暴落時)に買って、皆が強欲(熱狂時)になっている時に売れ」
株式投資で初心者が一番間違ってしまうのが、これです。
皆が株式で儲かっているとか、ニュース等で株価が最高値を更新といったニュースを出した時に、株式を買えば儲かるんじゃないかと思って、新規参入してくる時が一番危ない時なのです。
これを回避する為に
日経平均の株価チャートと経済ニュースは、1週間に一度位は、必ず見るようにしましょう。
もし、インデックス株に投資をしたのであれば、同じように1週間に1度位は、必ず購入しているインデックス株の状況を確認しましょう。又、株式市場にとって、悪影響となる悪いニュース(金利が上昇/大企業や金融機関が破綻/不動産バブルの崩壊等)が出ていないか、こちらも確認しましょう。これが最低でも出来ないのであれば、株式投資はやらない方がよいです。
インデックス株であっても、買い時、売り時があります。
それを見過ごして、売り時に買ったり、買い時に売ったりしているようでは、どれだけお金をつぎ込んでも、絶対勝てませんし、どぶに捨てているようなものなので、株式投資は止めた方が良いです。
インデックス株の買い時や売り時の考え方については、以下のリンクにて解説しています。
個別株投資
個別株投資とは、NTT株/ファーストリテイリング(ユニクロ)株/三越伊勢丹株といった個々の企業の株式に投資を行う方法の事です。
個別株投資で、値上がり益を狙う事は、非常に難しいです。初心者にはハードルが高いです。しかし、インデックス株よりも高い利益を出せる為、株式投資において、魅力のある投資方法として、多くの人が参入してきます。
難度が高い為、初年度では、高利益は狙わずに、小ロットで試し買いを繰り返しながら、何度も思考錯誤して、利益の出る投資方法を探る事をお勧めします。又、要勉強と研究が必須となりますので、決算書を見るのが楽しい、経済ニュースを見るのが苦ではない、もっと株式投資の知識を増やしたいという貪欲な知識欲が必要になります。その辺を考慮して、個別株投資は参入する事を始めにお伝えしておきます。
個々の企業の決算や企業状況次第で株価が大きく影響を受けます。業績赤字や会社の不正や個人情報漏洩といった負の内容が発生すると、一気に株価が大きく下がる事になる。その為、購入先企業の状態や経済ニュースのチェックは欠かせない事になります。
それでも個別株投資をしたいという事であれば、3%以上の配当や利用したい株主優待のあり、かつメジャーな長期で安定している企業の株式を長期保有目的で購入する事をお勧めします。長期で持てば、購入後、値が下がったとしても、再び同値まで上がる可能性が高いからです。配当や株主優待をもらいながら、じっくり待つという事が出来ると思います。
メリット
1. 個別株は株価の上昇/下降の波が大きい(ボラティリティ)株式があり、時に高利益が望める可能性がある。2倍株やテンバガー(10倍株)といった破格の株価上昇により、数十万レベルの稼ぎを出す事が可能になる。
2. 高配当や株主優待の恩恵を受けられる。
デメリット
1. 株価の上昇/下降の波が大きい為、高利益を生み出すが、同時に大損失となる可能性も高い。むしろ損失で退場する人の方が多い。それだけ個別株の値上がり益を狙った投資は難しいです。
2. 企業の内部情報までは分からない為、ニュースで知った時は、既に遅いという事もあります。
3. 空売り(大口が個人投資家の買いを損切りさせる為に反対注文をしてくる)が入ってくると、業績が良くても、株価が下がる事がある。
4. 各企業は他の企業とも連携していたりする為、連携企業の破綻等についても、影響を受ける場合がある為、購入企業だけをチェックしていればよいというものではない
5. ある程度のまとまったお金が必要。
1株100円台の株式もありますが、あまりお勧めしません。メジャー株は1株数千円からしますので、そちらを購入した方が、安定度は上がります。又、株主優待を受けるとなると、概ね100株購入からとなりますので、そうなると、数万~数十万円が必要になってきます。
個別株投資の見るべきポイントは、以下のリンクになります。
株式投資に興味が沸いたら、まずは証券口座開設
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