今週の値動きについて
今週は2日間だけの取引となりました。しかし、2日とも直近で高値更新を果たしたおり、強い上昇がありました。
日経平均では高値更新をしましたが、セクター別での騰落率ではそれほど大きな上昇があったとは考えづらく、一部の225銘柄による押し上げによる上昇と取れなくもないです。
騰落レシオを見ても、5/1は値上がり銘柄>値下がり銘柄を上回っていますが、5/2に関しては、高値更新をしていますが、値上がり銘柄<値下がり銘柄を下回っている事から、市場全体としては下落傾向にあるが、225寄与銘柄による日経平均の押上げがあったとみるのが妥当な気がします。
好調な日本市場に比べ、米国市場では、ファーストリパブリックバンクの株価下落とJPモルガンによる買収騒ぎにより、再び金融不安が起こっており、5/2のS&P500は大きく下落しています。
今後の動向予想と戦略について
米国の金融不安は収まっていないと思われます。又、利上げの余波は銀行だけではなく、不動産関連にも影を落としてきていると思います。
金利が上がる事により、株式や不動産等に投資をしていた投資家達が、債権や金利の良い銀行預金に資金を流入し始めている状況が米国では起こっています。
これにより、競争力のない地銀の資金が流出し、破綻に追い込まれるケースがでていますが、これと同じような理屈で、不動産のREITも同じように資金を返金できない可能性が示唆されます。
銀行預金利回り>不動産利回りとなってくると、不動産投資⇒銀行預金へと資金が流入していく事により、破綻に追い込まれる可能性もあり得る訳です。
FRBが破綻した銀行預金を保全する為に、債務肩代わり(お金をばら撒く事になる)をすると、インフレの再燃となり、物価上昇は中々収まらない状態となってしまうでしょう。FRBはかなり難しい対応を迫られる形となっていくと思います。
株式市場もそれに伴い、レンジで上げ下げの状態が続くような形になる可能性が高いと思われます。不安定な状況下では、あまり大きな取引をせず、慎重な取引を心がけましょう。時には静観する事も大事だと思われます。
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