株式取引を行う上で、決算書の見方について解説します。決算書全ての内容についてお話するわけではないので、詳細情報を知りたい方は、他サイトをご覧頂きます様、お願い致します。
1、決算書(有価証券報告書/決算短信)とは何か?
決算書とは、事業を営む全ての会社が作成を義務付けられている財務会計の書類。
年に4回(四半期毎)、上場企業が、どの位、売上を出したのか?そしていくら儲かったのか?損したのか?を株主に報告書として、開示しているものです。
通常、未上場の法人であれば、特に決算内容を開示する必要はありません。
その為、一般の企業の決算書は見ることはできません。
しかし、証券取引所に上場している企業は、金融商品取引法により、決算書の開示が義務付けられている為、一般の人でも見る事が可能となっています。
一流企業の業績や決算内容を見られるだけでも、凄い事だと思いませんか?
これを見られる事は、株式投資だけに限らず、就職や企業分析をしたい人にとっても、有益な情報になります。
2、決算書はどこで見れるのか?
決算書は様々な所で見る事が可能です。
口座開設をしていない人であっても、簡単に見る事はできます。
会社のHPを検索して、クリックします。
上場している企業は、自社サイトに、必ず投資家向けの資料をおく義務があるからです。
「IR情報」又は「投資家向け」といった項目が、どこかに必ずあります。
その項目内に決算書は「○○年○○月期 有価証券報告書」や「○○年○○月期 第〇四半期決算短信」という名前で、各会社のHP内に必ず置いてあります(規則で定められている)。
決算短信は四半期(3ヶ月毎)の決算書で、有価証券報告書は年1回の総まとめの決算書になります。
しかし、いちいち企業のHPを見に行くのは手間がかかります。
私は以下の方法で決算内容を確認しています。
どちらも銘柄コード又は銘柄名が必要になります。
① 「株探」サイトから「決算」の項目を見る。
株探サイトは、株式取引をしている人なら必携のサイトです。
全ての情報が、このサイト1つでまかなえると言っても過言ではないサイトです。
しかも基本無料。あり得ない位便利です。
有料のプレミアム会員になると、銘柄をお気に入り登録できたり、移動平均線データを保存できたりと便利さが増します。
無料でも十分使えます。必要だと思った段階で有料にするのでいいと思います。全く投資で儲からない又は儲かる見込みがないのに、有料にする必要はないと思います。私の場合は、移動平均線設定保存/お気に入り銘柄登録/チャートの過去ログを見たかったので有料登録をしました。初期投資と思っています。月3,000円程のコストがかかります。米国株も見る事が可能です。
下記画像が株探のTOP画面です。
上部の銘柄検索欄に銘柄名又は銘柄コードを入力する事で個々の銘柄データを見る事が出来ます。
個々の銘柄データ画面が下記になります。
上部の赤枠部分のタブで、基本情報/チャート/時系列/ニュース/決算/大株主の情報が切り替えて見られるようになっています。
決算情報は、過去5年間分が人目で見られるようになっており、年間、3ヶ月、財務情報と各種の財務諸表が表形式で、とても見やすく配置されています。
② 「IR BANK」サイトで検索
こちらも無料で利用可能です。
株探と異なる点は、空売りの履歴がある事です。
同じ表形式ではありますが、金額が漢数字の為、各銘柄の売上の差分を桁数で測れません。
過去分が全て表示されている為、直近の箇所を見る為にスクロール等の必要性が生じ、見にくいと感じます。
株探は全ての銘柄で表記が統一されている為、比較がし易いです。
3、決算書のどこを見たらいいのか?
決算書の中身は、貸借対照表と損益計算書という2つの表に分かれています。
最近ではキャッシュフロー表も追加されています。
これらを総称して財務諸表と呼びます。
この3つの表を読み解く事で、現在の企業状況の把握が可能となります。
ここでは、貸借対照表と損益計算書の中のいくつかの項目の数値について、解説します。
私が何故、株探で決算を見ているのかは
通期を通して判断をしているからです
それは、決算書の単体の数値を見るだけではなく、前期との比較はどうだったのか?他の会社との比較はどうなのか?といった点で見る必要が有る為です。
企業の決算書を1つ1つ見に行ったのでは、その比較ができません。もしくは自身でエクセル等に書き出して、計算をする事になります。株探では、その手間を全てまかなってくれているわけです。
投資とは、何を見て投資をしているのか?
それは、今の業績ではなく、将来性を見越して行うものです。
この会社は、この先も伸びていく企業なのか?を見極める事にあります。
その為の指標を決算書内のデータから読み取る事になります。
① 売上高
会社の売上の金額になります。
これが最も基本。これが無いとそもそも事業として成り立ちません。
そして、上記で書いたように、この売上高が前期と比べて、上がっているのか/下がっているのか/変わっていないのかが、大事なポイントになります。
上がっているのであれば、何の問題もありません。しかし、下がっているのであれば、その下がった理由が不景気で皆一様に下がっているのか?それとも1企業だけ下がったのか?で意味合いが大きく変わってきます。その会社にとって、平時、どの位の売上が平均的なのか、時期や天候要因によるものなのか?といった点も通期を比較する事でおよその検討がつけられる事になります。1期間だけを見ただけでは、その売上がそもそも高いのか低いのかすら全く分からないという事になります。
② 営業利益(営業益)
営業利益=売上総利益-販売費および一般管理費。
売上高から、「販売費および一般管理費(販管費)」を引いた金額の事。
メインの事業活動によって、稼いだ利益です。粗利益とも言います。
売上に対して、この数値が高ければ高い程、利益率が高いという事になり、沢山利益が出せる企業という事になります。IT企業の中には、業務ソフトが売れれば、後はサブスクリプション(定期購入)契約となる為、この数値が高く、高利益銘柄として人気を博した時期がありました。
この数値は売上と比較して、利益率を見る事で、その企業の収益性を測るのが大事です。
③ 経常利益と包括利益(経常益/最終益)
経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用。
本業以外(家賃収入や有価証券配当収入)の収支も含めての計算をした利益の事。
包括利益は、経常利益から法人税や特別損益等を引いた値です。
最終的にどの位の利益が企業に残ったのかという点を通期と比較して判断するのが大事です。
ポイントは通常、営業利益>経常利益>包括利益となるものだが、時に営業益<包括利益となる時がある。これは、株式売却益や不動産収入といった本来の事業益ではない収益により大きく利益が出ている時。今後もそれが継続する場合は問題にならないが、その収益が一時的なものの場合、次の決算で減益の可能性が見込まれる為、注意が必要。
④ EPS(1株当たりの利益/1株益)
EPS(イーピーエス)=純利益÷発行株式数。
これは、絶対に外せない数値です。
なぜ、この数値が重要かというと、これが、株式の価値を決めている指標となる数値だからです。
1株当たりの純利益金額となる為、同じ利益を出していても、発行株式数によって、1株の価値が大きく変わってきます。株式数が多ければ、価値は下がり、少なければ価値が上がる事となります。この数値が年々上昇しているという事は、株価の価値も上昇しているという事になる為、株価もおのずと上がりやすいと考えられます。これだけで売買決定はできませんが、影響度はかなり高いです。
私は、概ね、このEPSに10倍をかけた値よりも低い株価を割安な株式と判断しています(※業種によって若干異なるケースもありますし、あくまで目安です。情報・通信業では非常に高株価のものも存在しています)。株式の購入判断ではまず第一に、このEPSとPER値を必ず確認しています。
⑤ 利益剰余金(剰余金)
会社が保有する貯蓄の事。
これがマイナス時は、「債務超過」と呼ばれ、貯金がなく、借金で会社を回している状態です。倒産の可能性が高くなります。
この蓄えがある事は、会社の安全性を見る指標となります。
⑥ 自己資本比率
自己資本比率=自己資本÷総資本で算出されます。
企業の安定性を示す値です
この数値が高い事は、総資本に占める自己所有の資産がたくさんある事になり、自由に使える資産が多いとなります。
他人資本は負債にあたる為、利子の支払いや返済の義務がある資産となり、多く持っている事は企業にとって負荷となります。
60%以上あると、安定性が高いと言えます。
⑦ 有利子負債比率(有利子負債倍率)
有利子負債比率 =有利子負債額÷自己資本額で算出されます。
企業の健全性を示す値となります。
有利子負債は利子を支払う必要のある負債の事です。
この値が大きいと、返済利子額が多くなる為、毎年、企業が出した利益を圧迫します。
もし、利益がでなければ、損失+利子の支払いによって、負債額が一気に膨らむ事でしょう。この値は少ない方がより健全と考えられます。
⑧ 配当率(利回り)
配当利回り=配当÷現在株価で算出されます。
株式投資において、配当率は大事な要素です。
ただ、色々と注意点はあります。ここでは詳細は省きます。上級編にて解説したいと思います(上級編の記事は未定)。
ここでは、長期保有する場合には、配当率差は重要とだけお伝えしておきます。購入後、株式を売却しない場合は、より配当率が高い株式程、利益が出ます。配当1%と5%では、100万円を投資した場合、年間4万円もの差が出てきます。これをさらに複利した場合、差はみるみる大きく開いていきます。
また配当率が高い事は多くの投資家にも注目される事になる為、買われる=下落止めも期待ができます(絶対下落しない訳ではありません)。
以上が、株式投資で見るべき決算書の項目になります。ここでは一般的に見られる項目についてお話させて頂きました。これ以外にも独自に判断材料として、自身で研究するのもありだと思います。又業種によっては、これ以外にも見るべきポイントがあるかと思います。
もっと株式投資を勉強したい方は下記リンクから
コメント
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